インドネシアが親日な理由は日本軍がオランダの支配からインドネシアを救ったためだと、考える日本人は沢山いると思います。小生はインドネシアにいくまで、恥ずかしながら、あんまり、インドネシアと日本軍について、わかってなかったですが。小生が滞在していたスマトラの西部のブキティンギという町はもともと、スマトラ島の中で、日本軍の最大の基地があった場所で、今も、LubangJepang（ルバンジャパン）直訳すると、（日本の穴）という防空壕が残されてブキティンギの観光名所のひとつとなっています。
（ルバンジャパン）（画像クリック拡大できます）
実際、今のインドネシア人達は独立戦争で、共に戦った日本人のことなど知らないし、興味もないし、もともと、日本軍がインドネシアで、インドネシア人達を教育、訓練して、オランダ統治の時代には許されなかったインドネシア人の軍(peta）をつくったこと、日本軍がオランダ統治時代に投獄されていた後々のインドネシアのリーダー、スカルノを開放したことなどなど、今のインドネシア人達は知らないです。小生のインドネシア人の友人なんかは小生と知りあったことで、日本とインドネシアの歴史をネットで調べてくれて、独立戦争で亡くなった日本人の墓地 Taman Makam Pahlawanについて、語ってくれる友人もいました。
（日本人の墓地）（画像クリック拡大できます）
他方、金を無心してくるインドネシア人などに、断りをいれると、逆切れされて、日本人はインドネシアを侵略した最低な民族だとか、インドネシア人に強制労働させたクソ人種だとか言われました。労働させられた人々をロームシャ（労務者）といって、日本語がそのままインドネシア語になっているんですが。小生が、日本軍はロームシャに賃金を払っていたと言うと、逆切れのインドネシア人は そんなのは嘘だ！とさらに、キレるし、もう、これ以上、話しをしても、いい方向に進まないなと悲しい思いにもなりました。オランダは日本よりずっと、良かったとかも言ってました。小生の生まれるずっと前の戦争で、インドネシアで負い目を感じることは何度もありました。インドネシアは東ティモールに侵攻しただろう！なんて言うと、もっと 切れそうですし、そもそも、インドネシアの一般市民達に東ティモールの侵攻に責任があるとも思えないし、あと、小生の拙いインドネシア語で、うまく、論理的に話せなくて悔しい思いもしました。
（ロームシャ、労務者、インドネシア人が描いた漫画）（画像クリック拡大できます）
小生は日本軍がアジアの国々を欧米から解放だけが目的だったとは思わないです。インドネシアは石油資源がありましたし、賃金を払ってたかどうかは置いといて、ロームシャは存在してましたし、また、知り合った８０代のインドネシア人男性が、村に日本軍がやってきて、村人、そして、少年だった、この人が逃げまわってるうちに農作物を略奪したりとか、日本軍を肯定できないところは沢山あります。この男性に関しては小生が戦争について質問をし、そして、小生に対して恨みつらみを話してるのでは全くなかったです。前述の逆切れインドネシア人もそうですが、圧倒的に日本軍に対しての知識がない人間がほとんどです。インドネシアにとって、日本がお金に関して、最大の援助国であることを知ってるインドネシア人は少ないことでしょう。ただ、ロームシャという言葉を理解してる人間はそこそこいました。逆切れのインドネシア人の場合は 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって感じだったとおもいます。結局、インドネシアは親日であるとされますが、漫画文化やファッションなど、別に理由があるとおもいます。敗戦国日本、まあ、ドイツも、そうですが、安倍元首相が、私たちの孫、さらに、その先の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてないけないって言いましたが 哀しいことに、なかなか、難しそうだとおもいます。
知ったような口を聞いてすみません。読んでくれて有難うございます。
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