マレーシア クアラルンプール トランプ詐欺 2023/04/07

最近というか、ここ10年以上、特殊詐欺のニュースが多すぎるように思います。小生は世の中、治安のいい、犯罪のない世の中になってほしいと望んでます。ところで、小生は16年ほど前、マレーシアのクアラルンプールで、一人ぶらぶらしてました。その時はスマホや、Wi-Fiが普及するすぐ前でした。クアラルンプールの町には何軒もインターネットカフェがありました。インターネットカフェにはいつも白人のバックパッカー達がいました。その当時、流行ってた詐欺にトランプ詐欺というのがありました。

(画像クリック拡大できます)クアラルンプール国際空港 2018年頃


町で美人が一人の日本人男を家に誘い、日本人男が家に行くと、ポーカーをしてる2,3人の男がおり、楽しく一緒にポーカーをします。そして、その男たちが「今から、金持ちの奴が、ここに、賭けポーカーをしに来る、イカサマをして一緒にそいつから、金を巻き上げないか」と言ってきます。日本人男が承諾して、実際、金持ちの男がやってきます。最初のうちはイカサマで金持ちの男は負け続けますが、実際は全員がグルで、カモは日本人男で、最後の大金のかかった勝負でイカサマで金持ち男が勝ち、日本人男が大負けするという詐欺です。男たちも、詐欺に加担しようとしてた日本人がカモなんで、罪悪感なく、むしりとるのでしょう。

(画像クリック拡大できます)クアラルンプール国際空港 2018年頃


地球の歩き方の注意事項にも書かれてましたし、今ほど情報の少ない時代とはいえ、日本人の旅人には有名な詐欺内容でした。ある日、小生が、クアラルンプールの中華街あたりを歩いてると、マレーシア人のおばさんに上手じゃない英語で声をかけられました。もちろん、小生の英語も全然、駄目ですが。。声をかけてきたのは普通のマレー系のおばさんでした。当時、出回ってた情報では美人が声をかけてくるということですが、小生に声をかけてきたのは眼鏡をかけた小太りのどこにでもいる普通のおばさんでした。そして、どこから来たの? 日本人なの? 私の妹が日本に興味を持ってて、日本語を勉強してるのよ、今から私の家に来て、お茶しない?

このおばさんは小生にいろいろ質問しながら現地に長く住んでる日本人か、旅行で来てる地理感のない日本人かカモの見定めをしてる感じでした。あなた、木村拓哉に似てるね、とか言われました。小生、髪型から、体形から、全く、キムタクに似てません。この時点で、トランプ詐欺であることは自分の中で確定しました。身内が日本に興味を持ってるってう口実で声をかけてくるというのも、当時の日本人の旅人には周知の事実でした。今では考えられないですが、あの当時、電話も持たずに旅をしてました。カメラで風景を写真を撮るとかにも興味がなかった小生です。もし、今だったら、相手の写真をとったりしてると思います。なんなら、きづかれないように動画を撮るかもしれません。当時、若い時の自分はそんなことも、考えず、純粋にどんな感じで詐欺を仕掛けてくるのかに興味がありました。その日、その足で、おばさんが近くに停めてる車に乗って、おばさんの家にいきました。道順は記憶できなかったです。大きくは無かったけど、小奇麗な一軒家につき、中に入ると、娘さんなのか、若い女性がどっかに出かけるところで、笑顔で小生に挨拶して、「ゆっくり、していってくださいね」と言い、出ていきました。それが、また、本当に見た目から何から普通のマレー人の若い女性でした。その一軒家自体、本当の家なのかアジトなのかは知りませんが、娘さんもどきの様子とか本当に自然でした。そして、出された飲み物を飲んでると小生の想定通りポーカーをしてる旦那と友達が別室にいました。ポーカー詐欺だと想定してたので、出された飲み物に薬を混ぜられてたらとかは考えなかったです。旦那もどきとその友人達の見た目は全く、怖さを感じなかったです。そして一緒にポーカーをしないかと誘われました。小太りのおばさんは「私、あんまり、ルールわからないけど、私も一緒にポーカーするって言ってきました。そして、想定通り、旦那が「今から、金持ちの知り合いが賭けポーカーしにやってくる、一緒に、そいつから、金をまきあげようぜ。」と言いました。

小生が「人を騙すことは出来ない」と言うと、旦那もどきは笑顔で「奴は金持ちだ、金をだましとったところで、いくらでも、金を持っている、悪い事をするわけじゃない。君はホンダに勤める日本人という設定でやってほしい」 小生、不思議とあの時、恐怖心とかはなく、大きな声で「そんなことは出来ない。人を騙すことはできない。それと、ギャンブル自体、嫌いだ。帰る!」と言いました。旦那とおばさんは残念そうな顔をしてました。他の取り巻きの顔は忘れましたが、旦那もどきとおばさん、娘もどきの顔は今でも忘れません。おばさんは詐欺が失敗して悲しそうでしたが、クアラルンプールの街に車をはしらせ、小生を降ろしました。噂されてた詐欺内容そのままでした。今みたいに、スマホを持ちあるいてたら、gpsで場所を特定したり、一緒に記念撮影をしたりできたとおもいますが、最初に小太りおばさんが声をかけてきた時、そういうこと、すべて、ひっくるめて、カモの品定めをしてたんだと思います。今は情報が多い時代なんで、前もって、危険な情報を得ることが出来るので、自分の身を守るためにも、下調べは大事だなっておもいます。最後まで読んでくれて有難うございます。相変わらず、底の浅い記事で申し訳ないです。


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